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vol.43Seminar

長谷川理恵氏合同会社 IアンドS 代表社員

社長ご存じですか?
人材採用の7つのリスクと対応策

「もっと会社の状況を理解して動いて欲しい」「会社の方向性にベクトルを合わせて欲しい」……。世の中の経営者は、多かれ少なかれ同様の悩みを抱えている。その一方、社員の多くは、「自分なりに頑張っているのだが、理解してもらえない」「もっと自分らしく働きたい」などの思いを抱きながら働いている。このような現状下では、さまざまなトラブルの火種も水面下に抱えているのも事実だ。今回、企業経営を脅かす7つのリスクを明らかにしながら、その〝処方せん〞について考えてみたい。

人材の採用と労務管理において知っておきたい7つのリスク

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適性診断の結果に基づいての面談も実施

最近耳にする退職トラブルや退職後の未払い残業代請求など、今日の企業経営には多岐のリスクが存在する。このほか、セクハラ問題やパワハラ発生、情報漏えいなど企業の存続に関わる危険性もはらみながら経営者は日々、経営の舵を取っている。なぜ今日、企業経営におけるリスクが高まったのだろうか?

この点について、合同会社IアンドS代表社員の長谷川理恵さんは、「かつて社長が自ら経験した時代背景と今日は大きく異なっており、いまの社員の価値観や判断基準は大きく違います。その結果、社長と社員の間には、社長が考えているより大きな『常識』のギャップがあります」と解説する。その上で、「まずギャップのありかを知り、社員それぞれを理解することが重要です。社員を理解しないままで対応するとトラブルになり、時として〝火に油を注ぐ〞結果にもなりかねません」と助言する。

適性診断で明らかになる人材採用の7つのリスク

経営者と社員のギャップ解消に向けて長谷川さんが、特に力を入れているのが国の助成制度による社内研修だ。企業の人材育成と労働者の職業能力開発を目的に経費や賃金を助成する厚生労働省『人材開発支援助成金』を活用し、キャリアコンサルティング事業を展開、その中で適性診断『NET*ASK』を用い、社員の資質や適性を見極めている。

社員への適性診断後に面接して行う社長へのコンサルティングでは、「自分の判断を確信した」「ボンヤリしていた社員のことが診断結果で明らかになった」という声もよく聞く。パソコン上で簡単に回答できるNET*ASKでは左記のリスクも事前に把握可能だ。

  • ◎モチベーション不足での就業辞退
  • ◎コミュニケーション不足での業務支障
  • ◎メンタル不調による就業リスク
  • ◎不注意からのミス発生
  • ◎不祥事の発生
  • ◎苦情の係争化
  • ◎退職時におけるトラブルの発生

これら7つのリスクの詳細や対応策について、長谷川さんは今後、セミナーや講演会などの場で情報発信していく考えだ。
「社長と社員の〝通訳〞として、コミュニケーションを《つなぐ》存在でありたい」と考える長谷川さんは、「まず社長自身で適性検査を体験されてはいかがでしょうか」とほほえむ。

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長谷川 理恵氏合同会社 IアンドS 代表社員

産業カウンセラーやキャリアコンサルタント、キャリアコンサルティング技能士2級などの資格を次々に取得。そして、福岡県若者しごとサポートセンターに勤務後、北九州市子ども・若者応援センター『YELL』の立ち上げに参画・勤務後でニートの若者から社会人までを対象に延べ1万3千人と面談。2015年3月に同社を設立、代表社員に就任。将来的には自由な雰囲気の私塾『わかものワークライフ大学』を設けて、若者らの新たな雇用を生み出す仕組みづくりを目指す。