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vol.44産業用ドローンの可能性と魅力

西山大介氏『ドローンスクールジャパン福岡東校』代表/株式会社アイトリート代表取締役

世界の潜在市場60兆円、日本国内で養成必要パイロット14万人
無限に広がる産業用ドローンの可能性と魅力

ドローンと呼ばれる無人機への関心が世界的に高まる中、九州初のドローンパイロットの養成スクールが福岡市東区和白に誕生した。将来的なドローンの潜在市場は、全世界で60兆円、養成が必要なドローンパイロットは日本国内だけで14万人といわれる中、今後の動向が注目される。

いま話題のドローンその名付け親はアメリカ軍!?

昨今、ドローンと呼ばれることが多い物体は本来、無線による遠隔操縦や自動制御で飛行する無人機だ。近年では複数の回転翼を持ち、GPS(全地球測位システム)で自律飛行が可能な小型マルチロータヘリコプタを指して、ドローンと呼ぶ場合も多い。

ドローンという用語自体はハチの羽音やミツバチの雄を意味する英語「drone」に由来する。アメリカ軍が小型無人機の開発時に非公式な名称として用いて以来、マルチロータヘリコプタをはじめとする無人機をドローンと呼ぶようになった。

九州初のドローンスクール誕生、
今後必要なパイロットは14万人

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今年4月、福岡市東区和白に

九州で初めて誕生した産業用ドローンのパイロット養成スクールは、地元のテレビ・ラジオ、新聞・雑誌などが数多く取り上げられて、大きな話題となった。

本格的な常設屋内飛行場を備えた『ドローンスクールジャパン福岡東校』の西山大介代表は、「ドローンの最大の魅力は、将来性です。今日、空撮主体のドローンの潜在市場は世界で15兆円、うち日本で1・5兆円といわれています。今後、公共インフラをはじめ、幅広く活用されていくことで2020年に世界で60兆円、日本でも6兆円になると予測されています」と語る。

ドローン自体は、2013年12月にネット通販最大手のアマゾンが発表した宅配構想で全世界的に関心を集めた。現在、ドローンの活用法として空撮がメーンだが、今後、インフラの整備・改修をはじめ、物資輸送や農林業での農薬散布、エンターテイメント、団体スポーツの戦術研究、警備・監視など幅広い活躍が期待されている。

いま、話題のドローンは大きな将来性を秘める一方で現状、公認パイロットは日本国内で1000人前後しかいない。今後、ドローンの活用領域の拡大とともに日本国内だけで14万人のドローンパイロットが必要といわれており、人材育成が急務だ。 「確かな操縦技術と知識を兼ね備えたパイロットの育成」に取り組む『ドローンスクールジャパン福岡東校』では、初心者コースをはじめ、建設現場や人命救助などで活躍する産業用ドローンのプロフェッショナルパイロットの養成コースまで幅広い。

「ドローンでは、本人が搭乗せずに遠隔で操縦する難しさもあるため、受講者の個性や能力に合わせて教えています」と、丁寧な指導を信条とするチーフインストラクターの加藤伸一氏は、「ドローンは赤外線カメラを用いて、四六時中の捜索活動も可能なため、人命救助などを通じて、広く社会に貢献できます」と、ドローンへの期待を膨らませる。『ドローンスクールジャパン福岡東校』は、国土交通省の資格管理団体である一般社団法人『ドローン操縦士協会(DPA)』の認定校でもあり、修了者は自校修了証に加えて、所定コース以上でDPA認定資格も同時に取得できる。この資格は将来、国家資格になる公算が高いとされる資格の一つだ。

インフラ整備でも威力を発揮、
必要とされる夢のある職業

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今日、高度成長期に建設した橋やダムなどの構造物の老朽化が全国的に進む半面、技術者不足や、予算不足が大きな問題となっている。このような社会問題もドローンで解決可能だ。

例えば、人海戦術による打音で調べる構造物検査は、ドローンの赤外線カメラによる温度測定で問題箇所を発見でき、従来の点検と比べて大幅な経費削減や期間短縮が期待される。『ドローンスクールジャパン福岡東校』にノウハウなどを提供している株式気会社スカイロボットは、赤外線カメラで世界シェアの約6割を持つFLIR社と提携関係にあり、赤外線で温度分布を測定するサーモグラフィー技術の習得でも一日の長がある。

また、ドローンの高精度カメラで撮影した大量の空撮画像を3次元データに変換することで測量や施工管理などに活用できるため、人が登れない急斜面や山間部などでも対応可能だ。「人が行きづらいところ、危ない仕事、できない業務をドローンは得意としています」(西山代表)。

IoTやイノベーションなどで社会情勢や経済構造が大きく変わる中、「将来無くなる仕事が取り沙汰される中、ドローンパイロットは将来的に必要とされる、夢のある仕事です。子どもたちをはじめ、現役社員のキャリアアップやリタイア後のスキル習得としても魅力的です」と、ドローンの可能性を追究する西山代表は夢を羽ばたかせる。

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西山大介氏『ドローンスクールジャパン福岡東校』代表/株式会社アイトリート代表取締役

1973年12月2日生、佐賀市出身。大学在学中から大手予備校の講師になり、その後独立して、ワンフロアで600人という日本で一番大きい予備校を経営。その後、地元佐賀で予備校を経営。2年で佐賀最大の予備校となる。同校の経営を譲渡してコンサルに転身。大手予備校コンサルとIT会社を経営。2012年に一般社団法人遺伝子検査協会を設立。2016年にドローン会社設立のために会社をM&A。2017年4月に九州初の本格的産業用ドローンパイロット養成スクールを開校。現在、株式会社プレザント会長、株式会社アイトリート代表取締役、一般社団法人遺伝子検査協会代表理事、株式会社TBT取締役、株式会社DSA取締役、スーパーフード協会理事を務める。

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加藤伸一氏『ドローンスクールジャパン福岡東校』チーフインストラクター

1969年12月15日生、福岡市出身。高校卒業後、手先の器用さを生かした仕事に就きたく自動車整備士学校へ入学。大手ディーラーに就職後、心身を鍛えるため佐川急便の営業ドライバーとなり、人と話す楽しみを知る。周りの誰とでもすぐ仲良くなるコミニュニケーション力が評価されて、運送業、訪問営業、通信販売で管理職として話し方、対人折衝のノウハウを教える。今後、社会貢献性の高いドローンに魅了されて、その知識と技術を学ぶ。2017年4月、DSJ九州初のチーフインストラクターとして発進。受講者の目的やレベルに合わせて、コミュニケーションを取りながら柔軟な指導で評価を得る。